発達障害グレーな文字書き屋さん

不器用なりの幸せな生き方を探る旅

特性について

2020年現在、それぞれ個性や特性についていろんな名前がついている。


プロフィールに少し書いているように、私はそのどれにも少しずつ足を突っ込んでいる。
おそらく、そういう方は大勢いらっしゃると思う。
だから、自分が「確実にこれ!」というものを特定することはできないと思っているのだ。


ここでは、私は「不器用に生きている」ということで進めていきたい。
診断が下ったわけでもないし、概念を知っているというだけなので。


という前置きをした上で、私の特性について思いつくだけ並べてみようと思う。


1、感覚が過敏(特に聴覚・嗅覚は顕著。疲れた時に悪化する)
2、疲弊が早い
(楽しいことも長く体感していると疲弊する。笑い疲れとか)
(感覚過敏による精神の疲弊かもしれず、山登りをした後の疲労とはまた種類が違う)
3、一つのことしかできない
(手荷物も二つ以上になると感覚が三つ目を認識できなくなる)
(思考は一つが基本で、情報が多方向から入ってくるとパニックになる)
4、パニック障害を抱えている
(狭いところ、人混みがだめ。地下とか逃げられない空間が怖い)
(最近では体を締め付ける服などもかなり無理なので、いつもダボダボ)
5、否定・無視に弱い
(レスポンスが遅いことに耐性がないため、メールや連絡には即レスしてしまう)
(月経前になると、被害妄想が激しくなり、家族にも疑心暗鬼になる)
6、一人きりになる時間が絶対的に必要
(大好きな夫や息子とも、24時間一緒だとイライラが蓄積してしまう)
(誰とも関わらず過ごす時間が数時間あると安定する)
7、世間話が苦手
(内容のあまりない適当に流せばいい会話が困難。すぐに深入りしてしまう)
(PTAや子ども会が、尋常じゃないほどに恐怖)
8、社交辞令が通じにくい
(ご飯に行きましょうと言われると、日程を決めようとする。空気で社交辞令だと後でわかる)
(今は基本確実に社交辞令が必要ない人としか交流していない)
9、トラウマによる被害妄想
(ホルモンバランスの乱れで気持ちが左右される。ひどい時は、自分は消えてしまった方がいいと考えてしまう)
(幼少期から青年期まで私の人格を潰してきた相手への恨みがひどくなる。月経がきてしまうと、嘘のようにその感覚が消える)
10、予定が見えないことが不安
(用意周到に行動。完璧にこなせない予定は立てない。不安だし無駄な疲れを呼ぶから)
(約束をしたら、地図アプリで何度も行き方を予習する。が、都心ではそれでも迷子になったのでパニックになった。渋谷はだめだ……方向が全くわからない)
11、精神的負荷がかかると風邪的症状が出る。
(実際に熱が上がるわけではないが、熱っぽくなり節々が痛み、どんより体が重くなる。線維筋痛症に似ているが診断されたわけではない。風邪薬を飲むと若干良くなるのが特徴)


今のところざっとこれくらい思いついたが、また追記するかもしれない。
年齢を重ねるごとに耐性が弱くなっており、若い頃は「我慢」できていたことが耐えられなくなっている。
そんなわけで、私の現在の職業は在宅でできるものになっている。
(それでもネットの向こうにいる人とのやりとりで、パニックになったりもする)


いや、めんどくさい。
並べてみると、めんどくさすぎる人間だし、自分も困っている。


ただ、特性を理解していくと、トラブルになる前に対策が立てられる。
そして、相手にも無駄なストレスや混乱を与えずに済む。
特に迷惑をかけてしまうのが、長い時間を一緒に過ごす家族だ。
家族の理解が、こういう特性を持つ人間にはとてもとても大切だ。


自分が生まれた最初の家族で十分な理解を得られなくても、大人になれば両親以外との出逢いによって別の家族を持つことができる。


私はそこに希望を見出し、今に至っている。

ブログをはじめたきっかけ

このブログを書こうと思い立ったのは、ある一冊の本がきっかけだ。


天咲心良さんの3部作の1冊目。
「COCORA 自閉症を生きた少女」の小学校篇。
2冊目の思春期篇はまだ購入していない。
そして3冊目は、現在ご執筆中とのこと。
楽しみではあるけれど、書籍1冊を書くのも命がけだと思うので、無理なさらない程度に進めて欲しいと思っている。


私はこの中に出てくる「ここらちゃん」と似たような感情を抱きながら生きてきた。
でも、正直、周囲に「はっきり分かる形」ではなかった。


「ちょっと変わった子」「内気で喋らない子」「時々ひょうきんな子」


そんな立ち位置だったように思う。
しかも、なぜか気がつくと学級委員をやっていたり、「代表者」などに選ばれることも多かった。完全に「おかしな子」の位置にいなかったので、自分も親もあまり深く考えないまま、どうにか大人になっていた。


ここらちゃんは癇癪を起こしたり、教室を飛び出したり、押し黙って何も話さなくなったり。そういう発達障がいの子どもがみせる特有の兆候があったようだが、私はそこも違う。


ただ、「周りが何を言っているのかわからない」「なぜ怒られてしまったのかわからない」「なぜ突然友達が無視するのかわからない」そういう「わからない」ことが多かった。


それは40代になった今も続いている。
コミュニケーションに関しては猛烈にパワーとエネルギーを消耗するので、仲良しの友達でも2時間以上話すとエナジー切れを起こす。
理解されづらいので、説明も難しい。


診断しづらいグレーであることもあり、時々自分でも「普通の人と同じじゃないか」と勘違いすることもある。でも、生きにくいのは変わらない。


特に生理前は酷いのだ。今は幸せなのに「消えてしまいたい」と思う瞬間が必ず月に一度訪れる。ストレスが強い時期ほど強い。
最近知ったのだが、これはPMDDという症状らしい。
生理前になると、猛烈にトラウマに苦しむ時間が襲ってくるのだ。


それがあまりに自分の人生にも影響を及ぼしかねないため、改善までの記録としてこのブログを書くことにした。
スタートは確かに発達が障害されて周りの様子がわからないことだらけだったけれど、亀のように一歩一歩あゆむことで成長しているのも確かである。


人生を終えるその日までに、今なお「謎」として残っていることが納得できたらいいなと願っている。
これは、人類の謎とか宇宙の謎ということではない。
私には理解できないが、周囲にいる大抵の大人は知っている、という「謎」である。


学習していないのに「知っている」ことが「謎」なのだ。


過去に遡って辛かった体験を書きたいわけでもないが、仕方なく書かざるを得ない時も
あるかと思う。自分のためにもなり、誰かの参考になるなら幸いだと思っている。