発達障害グレーな文字書き屋さん

不器用なりの幸せな生き方を探る旅

ブログをはじめたきっかけ

このブログを書こうと思い立ったのは、ある一冊の本がきっかけだ。


天咲心良さんの3部作の1冊目。
「COCORA 自閉症を生きた少女」の小学校篇。
2冊目の思春期篇はまだ購入していない。
そして3冊目は、現在ご執筆中とのこと。
楽しみではあるけれど、書籍1冊を書くのも命がけだと思うので、無理なさらない程度に進めて欲しいと思っている。


私はこの中に出てくる「ここらちゃん」と似たような感情を抱きながら生きてきた。
でも、正直、周囲に「はっきり分かる形」ではなかった。


「ちょっと変わった子」「内気で喋らない子」「時々ひょうきんな子」


そんな立ち位置だったように思う。
しかも、なぜか気がつくと学級委員をやっていたり、「代表者」などに選ばれることも多かった。完全に「おかしな子」の位置にいなかったので、自分も親もあまり深く考えないまま、どうにか大人になっていた。


ここらちゃんは癇癪を起こしたり、教室を飛び出したり、押し黙って何も話さなくなったり。そういう発達障がいの子どもがみせる特有の兆候があったようだが、私はそこも違う。


ただ、「周りが何を言っているのかわからない」「なぜ怒られてしまったのかわからない」「なぜ突然友達が無視するのかわからない」そういう「わからない」ことが多かった。


それは40代になった今も続いている。
コミュニケーションに関しては猛烈にパワーとエネルギーを消耗するので、仲良しの友達でも2時間以上話すとエナジー切れを起こす。
理解されづらいので、説明も難しい。


診断しづらいグレーであることもあり、時々自分でも「普通の人と同じじゃないか」と勘違いすることもある。でも、生きにくいのは変わらない。


特に生理前は酷いのだ。今は幸せなのに「消えてしまいたい」と思う瞬間が必ず月に一度訪れる。ストレスが強い時期ほど強い。
最近知ったのだが、これはPMDDという症状らしい。
生理前になると、猛烈にトラウマに苦しむ時間が襲ってくるのだ。


それがあまりに自分の人生にも影響を及ぼしかねないため、改善までの記録としてこのブログを書くことにした。
スタートは確かに発達が障害されて周りの様子がわからないことだらけだったけれど、亀のように一歩一歩あゆむことで成長しているのも確かである。


人生を終えるその日までに、今なお「謎」として残っていることが納得できたらいいなと願っている。
これは、人類の謎とか宇宙の謎ということではない。
私には理解できないが、周囲にいる大抵の大人は知っている、という「謎」である。


学習していないのに「知っている」ことが「謎」なのだ。


過去に遡って辛かった体験を書きたいわけでもないが、仕方なく書かざるを得ない時も
あるかと思う。自分のためにもなり、誰かの参考になるなら幸いだと思っている。